仕事で最も恐ろしいマインドコントロールから脱出する3つの方法
こんにちは。タイトルの「マインドコントロール」というのは、ちょっと大げさなようにも聞こえますが、今回のお話は仕事をしていく中で、いつか、どこかで、誰しもが遭遇し得るものだと思っています。
これにはまってしまうと、悪いスパイラルに突入し、最悪の場合、休職、散財、転職を繰り返すといった仕事どころではない、非常に苦しい状況に陥る可能性があります。
すでに今回の話に近い状況あるという方はもちろんのこと、まだ縁遠いという方も将来のもしものために参考にしていただけましたら幸いです。
目次
「無能」というマインドコントロール
マインドコントロールといっても色々ありますが、仕事の中で一番恐ろしいは「無能」ということを植え付けられることです。
すぐに思い当たることとしては、上司から「使えない」「バカ」「役立たず」「給料泥棒」などと直接的に言われることだと思いますが、これだけではありません。
例えば、
- 上司から重要な仕事を任されない
- 同僚や後輩から「助けてやっている」感を出される
- 昇進試験に何度も落ちる(昇進候補に上がらない)
など間接的に「お前は無能」と言われている「感じがする」ものもあります。
こうした直接的、間接的な「お前は無能」ということを繰り返し刷り込まれると、自分自身でも「自分は無能」と考えるようになり、あらぬ道に進んでしまいます。
「無能」という自己暗示が招く更なる悲劇
「自分は無能」ということを考え始めると、それを払拭しようとして、正常な判断ができないまま、普段ではやらない行動までしてしまうことがあります。
心と体のバランスを無視して仕事にのめり込む
学生時代、もしくは入社当初は優秀であった人が、何かのタイミングで新しい環境になり、そこで認められなくなったとき、なんとかそれを挽回しようと無茶をするケースがあります。
長時間労働もいとわず、なんとか周りに、そして自分自身からも「認められよう」と考えるあまり、更に自分を追い込み、最終的に心を病んでしまうという可能性があります。
あやしいセミナーや「夜の街」で承認を求める
仕事とは別に「自分を認めてくれる」場所を探し求めるということもあります。「特定の」自己啓発セミナーであったり、いわゆる「夜の街」などお金を支払うことで承認欲求を満たしてくれるところです。
想像できると思いますが、こういうところにはまるとお金に対する感覚までおかしくなり、最終的に多額の借金を抱えてしまうという可能性もあります。
希望とは異なる会社からの転職オファーにのる
「自分を認めてくれる」別の会社に移りたいと考えて、転職サイトに登録することもあります。これ自体はよいのですが、こういうときは得てして、選考がなかなか通らず、その中で希望とは全く異なる会社からのスカウトにすぐに飛びついてしまうということが問題になります。
転職できたのはよかったが、入社してみたら、全く想像と違った、よりブラックだった、やりたい仕事とはかけ離れ、モチベーションが上がらないといった事態となり、結果、また転職を考えるというループに入る可能性があります。
「無能」という暗示から脱出する3つの方法
こうした負のスパイラルから抜け出すには、そもそも「無能」というのは、
- 一部の人がそう言っているだけ
- 自分がそう捉えてしまっているだけ
という根本に立ち返るということが重要です。その上で、以下3つの行動が有効であると考えています。
1.自分の強みを再認識する
以前のブログでもお話しましたが、人には必ず「才能」があります。「無能」と言うことはあり得ません。
その才能を活かしきれているかどうかということで、目標達成や成果に違いがでているだけなのです。
ですから、結果が出ないということで非難される、もしくはそのような態度を取られるということならば、「その才能を活かしきれていない上司や組織」が悪いと考えて良いと思います。
ただ、自分にどういった「才能」があるのか、そこから得られた「強み」とはなんなのかということを上司や組織に示しておくということも必要です。
そのためには、まず自分自身が自分の「才能」や「強み」がなんなのかということを知っておかなくてはなりません。
もし、悩んだり、迷うことがあれば、その「才能」や「強み」に立ち返るのがよいかと思います。
2.自己効力感を維持する
自己効力感とは、「なんとなく、できそうな感じがする」という感覚のことで、要は「自分に自信がある」状態のことです。
自分に自信があれば、変な自己暗示にかかったり、誘惑にのってしまうこともないと思います。そのため、自己効力感を維持するということはとても重要です。
では、どうやって維持するか?
自己効力感を高めるには「小さくてもよいので成功体験を得る」ことが一番よいのですが、社内で「無能」とされている状態でなかなかそれを実現するのは難しいかもしれません。
そこで、例えばボランティアのような社会的活動に携わるということも1つの解かと思います。
最近では「プロボノ」という本業とは別に自身のスキルを活かして、社会的活動に従事することが注目されています。もともとは、社会的貢献はもちろんのこと、それを通じて、更なるスキルアップやキャリア開発につなげるというものですが、こうした活動を通じて「世の中に必要とされる人」になるということが、自己効力感に対しても非常にプラスに働くのではないかと感じています。
社会のためにも自分のためにもなるということを考えるだけでも前向きになりますね。
3.ぶれない目標を持つ
目標を持つということも非常に大事ですね。
先に転職のループの話をしましたが、目標がしっかりあれば、場当たり的な判断というものもないはずです。
また、目標といっても、半期や通期のものは、どうしても評価につながるものなので、打算的になりがちですが、将来の目標、キャリアをどう築いていくのかということについては、今の上司や置かれている状況を切り離して考えられますから、そうした未来にむけた「ぶれない目標」を持っておくことが重要です。
そして、その目標を設定するにあたっては、「自分の強み」であったり、「社会的活動を通じて得られた経験」も活かすのがよいかと思います。
社内でもんもんとしていた当初は想像もしなかったような目標を手に入れられるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?「仕事で最も恐ろしいマインドコントロールから脱出する3つの方法」を整理しますと、
「無能」というマインドコントロールから脱出する方法
- 自分の強みを再認識する
- 自己効力感を維持する
- ぶれない目標を持つ
ということでした。
重要な事なので繰り返しになりますが、世の中に「無能」な人などいません。
自身が誤った暗示にかからないよう、また他者に対しても、そのような暗示をかけないよう気を付けたいですね。
皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ポンコツ社員が管理職になるまでの道 Wordが使えない編
こんにちは。前回一部の方には好評だった(?)シリーズの第2弾をお送りします。ちなみに第1弾はこんな感じでした。
前回に引き続き、社会人に成りたての私のポンコツ社員ぶりをご紹介していきます。
今日は非常にマニアックな話ですが、お付き合いくださいましたら幸いです。
目次
MS-DOSからWindowsへの壁
私の学生時代は、まだPCがそれほど普及しておらず、大学で使う時も交代交代で使うという感じでした。
PC自体もNECのPC-9801シリーズが主力で(研究室にはPC-8801もあった!) MS-DOSベースで使うというのがメインでした(UNIXも使ってましたね)。
恐らく若い人には良く分からないと思いますが、今のように、画面にアイコンがあって、マウスでクリックして、なんてものはなく、キーボードを使って、文字を入力して使うというのがメインでした。
どんどん脱線していきますが(汗)、今のエクスプローラみたいなものもないですから、ファイルを管理するために「FD」というソフトを入手して使っていました。こんな感じのものです。なつかしい。。。
そして、卒業論文を作成するのに使っていたのが、「JG」というソフトでした。当然ながらMS-DOS上で動くものでしたが、当時としては画期的なソフトでした。
なにが画期的かといえば「簡単に絵や文字をデザインできる」のです!!
いまでは当たり前ですが、絵や字をデザインして、好きなところに配置して、それを印刷できるというのは、今で言えば「神ソフト」でした。
で、ここで作ったものをOHPに印刷して、マジックで色付けして、それを使って教授たちに発表するということをしていました。
OHPも知らない方いますよね、きっと。こんな感じです。
「資料はWordで作っておいてよ」という恐怖
さて、いよいよ入社しますと、待っていたのは、WindowsパソコンとマイクロソフトのWordというソフトでした。
「当たり前でしょ?」と若い人ならそう思うかもしれませんし、「え、Googleのスプシじゃねぇの?」という人もいるかもしれませんが(レアかな?)、当時はWordが最先端でした。
入社して間もなく、会議に招集され、何を言ってるか全然分からない中、とりあえずメモしなきゃ、とノートにチクチク書いていたら、上司から、
「あー、じゃ、〇〇くん、議事録作っといてね。Wordで。図も入れといてね。」
という指示が入りました。
「わ、わーど!?図も入れるの?!」
やらなきゃいけないのは分かっていたのですが、できるだけ避けていたWordで議事録を作らなければならなくなり、しかも図を入れるなんて、、、「なんと高度な!」と当時は思ってました。いまなら小学生でもできますよね。
そこから残業時間にパソコンに向き合い、会社にあった「できるWord」という本を見ながら、資料をつくりました。
結局、その日は最終退社。多分、Wordが使えなくて、最終退社になる人は地球で私が最後なんじゃないかな。。。
教訓:新しい技術には積極的に取り組もう
今思うとということですが、WindowsパソコンやWordというソフトが出てきたときにすぐに使ってみればよかったなぁと思います。
しかし、この話は昔に限らず、今でも同じことが言えるような気がします。
SaaSのようなクラウドサービスが主流になってきていることもあり、新しい技術、新しいサービスがものすごいスピードで出てきています。
なかなかすべてを使ってみるということは難しいのですが、それでも業務効率が各段に改善するもの、コミュニケーションが取りやすくなるものなど、仕事の仕方を抜本的に変えることができるようなものも出てきています。
個人的には、box、Slack、backlog、Zoomあたりは使ってみた時に感動しました。別に回し者ではないですが、KintoneやSmartHRといったサービスも素晴らしいですね。
いずれにしても、「食わず嫌い」ではないですが、「今まで使っていたもの以外は使いたくない」と考えず、積極的に新しいものを取り入れていくということが大事なのだと改めて過去を振り返り感じました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ
こんにちは。仕事での予期せぬ変化というとどんなことを想像しますか?
多分真っ先に思いつくのは、異動、出向、転籍といった人事異動ですよね。最近ではプロジェクト単位で仕事をされている方もいるでしょうから、慣れ親しんだプロジェクトから新たなプロジェクトに移るということも、これに入るかもしれません。
また、会社からの指示ではなく、パワハラ、セクハラ、残業過多などからやむを得ず、自ら退職をするということも予期せぬ変化に入るかと思います。
いずれにせよ、こうした「予期せぬ変化にどう備えるのか?」というのは職業人、特にサラリーマンにとっては重要なことだと思います。
そこで今回は「仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ」というテーマでお話させていただこうと思います。
目次
「計画された偶発性」理論について
アメリカのとある大学にクランボルツという青年がいました。
この人、若い頃からテニスに夢中でテニスばっかりやっていたので、大学後半の専攻分野が決められなかったんだそうです。
そこで、テニスのコーチに
- 自分、なんの専攻に進んだらいいと思いますか?
と聞いたところ、コーチは
- 俺は心理学専攻したけど、おまえもやったら?
と言われ、クランボルツ青年は、
- いいっすね、やってみるっす!
という感じで(現代風ですが)、心理学の道に進んだそうです。
この青年こそ、のちに「計画された偶発性」理論を発表する、心理学の世界的権威である「ジョン・D・クランボルツ」その人だったのです。
「計画された偶発性」理論とは、
個人のキャリアは、偶然に起こる予期せぬ出来事によって決定されている事実があり、その偶発的な出来事を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることができる
というものですが、クランボルツのこの大学での経験がそのまま理論になっている感じですね。偶然の出会い、出来事から世界的権威にまでなるという、まぁ、なかなか一般人にはここまではないと思いますが、言い得て妙の所もあると思います。
実際、自分のキャリアを振り返っても、偶然の出会いや出来事、変化が自身の成長につながっていたなと感じます。逆にどちらかというと意図して「こうやってやろう」と考えていたことはなかなか実現しなかったような気がします。
5つのスキルを発達させる
クランボルツは、様々な予期せぬ出来事や機会を想像し、活用できるためには、5つのスキルを発達させることが大切と言っています。
- 好奇心[Curiosity]
- 持続性[Persistence]
- 柔軟性[Flexibility]
- 楽観性[Optimism]
- 冒険心[Risk Taking]
つまり、
- なんにでも関心を持って新しい分野を学び(好奇心)、
- ちょっとくらいの挫折でへこたれず(持続性)、
- 頭柔らかく考えて(柔軟性)、
- どんなことでも前向きに(楽観性)
- そして、積極的に挑戦していこう(冒険心)
ということです。
偶然の出来事というのは、文字通り「偶然」であり、いつ訪れるかわかりません。ただその「偶然」を待っているだけでは、いざ「その時」が来ても、気づかなかったり、チャンスを逃してしまうかもしれません。
この5つを持っているということは「その時」が来た時にチャンスをつかむ可能性があるということなのです。
言われてみれば、どれもとても大事ですよね。
予期せぬ変化に備える3つのアプローチ
クランボルツの話と私の経験も踏まえ、予期せぬ変化に備える3つのアプローチは以下であると考えています。
- 5つのスキル(好奇心/持続性/柔軟性/楽観性/冒険心)を理解する
- 具体的に行動する
- 行動した結果を振り返る
変化というものは時として苦痛を伴うものですが、それが予期せぬものであれば、なおさらだと思います。それを前向きに捉える為にも、常日頃から5つのスキルを意識しておくことが重要ですね。
そして、この5つのスキルについては、クランボルツも言っていますが、具体的に行動に移すことが更に重要です。
新しい分野に積極的に挑戦してみる、失敗を恐れず行動してみる、そういった経験を通じて、5つのスキルが高まり、いざ予期せぬ変化が訪れても、新たなチャンスと捉えて対処できるようになるのです。
その上で、その結果を振り返り、自身の新たなキャリアとすることで、次の予期せぬ変化に備えることができるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?「仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ」についてもう一度整理しますと、
- 5つのスキル(好奇心/持続性/柔軟性/楽観性/冒険心)を理解する
- 具体的に行動する
- 行動した結果を振り返る
でした。
「変化」は「好機」と捉えられるようなマインドセットを常に持ち続けたいですね。
今回のお話が少しでもお役に立ちましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
すぐにクヨクヨしてしまう人が知っておくべき3つのこと
こんにちは。皆さんは自分の身の周りで、何か嫌なことが起きるとクヨクヨしてしまうタイプですか?それともあまり気にしないタイプですか?
私はものすごーく気になるタイプで、何かあるとすぐに「あー不幸だ、なんてついてないんだ」と考えてしまっていました。
しかし、キャリアコンサルタントやストレングスコーチングを勉強していく中で、そういうことをコントロールする術があり、あまりクヨクヨしない人というのは、自然とそうしたことができている人であることがわかりました。
それらを踏まえて、本日は「すぐにクヨクヨする人が知っておくべき3つのこと」というテーマでお話させていただこうと思います。
目次
クヨクヨしてしまうメカニズムを知る
なぜ人はクヨクヨするのでしょうか?
例えば以下のような例。
- 車を運転していて縁石にちょっとぶつけて車に傷がついてしまった。
それほどクヨクヨしない人は以下くらいで済みます。
- あーやっちゃった。まっ、しょうがないか。ペンかなんかで塗っておくか。
すぐにクヨクヨする人は以下のように考えてしまいます。
- あ~なんてことしちゃったんだ。なんでもっとちゃんとみなかったんだろう。どうしてハンドル切り過ぎちゃったんだろう。もうやだ。ちょーついてない。いつもこうだよ。俺はいつもついてないんだよ。
ってなります。極端ですか?これは昔の私の実話です。
同じ「車に傷がつく」という「出来事」に対して、これだけ考え方が違うのです。
別の例で考えてみましょう。
- 明日大事なプレゼンを任され、失敗が許されない。
多分クヨクヨしない人は以下のようなもんでしょう。
- まぁ、なんとかなるしょ。失敗したらそん時はそん時。指名した奴が悪い。
そして、クヨクヨしちゃう人はこんな感じ。
- もうやだ。なんで俺なんだよ(おえぇー)。もし失敗したらどうしよう。みんなにどう思われるんだろう。クビになっちゃうかな。。。もういっそ熱出たことにしようかな。にげちゃおうかな。明日にならなきゃいいなぁ。
はい。これも実話です。
すぐにクヨクヨしてしまう人は、起きてしまったことだけではなく、やらなければならないという「事実」に対しても「失敗したらどうしよう?」と考えてしまうのです。
つまり、クヨクヨするというのは「出来事や事実そのものではなく、その人の捉え方」によって起こるということなのです。
出来事や事実は変えられないが「捉え方」は変えられる
クヨクヨしてしまうメカニズムは分かりましたが、ではどうやってクヨクヨしないようになれるのか?
それは「出来事や事実は変えられないが『捉え方』は変えられる」ということを知るということです。
「そんなの当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、すぐにクヨクヨする人にとっては、意外とこれって目から鱗だったりします。
先ほどの例でもそうでしたが、こうした人たちは、出来事や事実という変えることができないものに対して、「なんで?どうして?自分だけ?」という思考になりがちで、「そのように考えている自分のせいでクヨクヨしている」という視点がないのです。
なので、「出来事や事実」に向き合うのではなく、「それらに対してどのように自分は考えているのか」ということに向き合うということが重要になってきます。
なんか禅問答のようになってきましたが。。。ではもう少し具体的にどうしたらよいのかということについて、私の経験上のお話をします。
「大難は小難」という考え方
「大難は小難」という言葉をご存知でしょうか?所説色々あるのですが、私の解釈としては、「起きた出来事に対して、大難と思わず、むしろ小難で済んでよかった」と思うということです。
先ほどの例で考えてみましょう。
- 確かに車に傷がついてしまったけど、人をケガさせたり、自分がケガしたりしなくてよかった。運が良かった。
- 大事なプレゼンに選ばれるなんてついてる。失敗したらそれは今後のいい経験になるし、みんなの参考にもなるはず。
クヨクヨしていたときとは、だいぶ違いますよね?
実際、私の身近にものすごいポジティブな人がいて、私がクヨクヨして相談すると、「大難は小難」といつもアドバイスをしてくれます。
昔は「そういう性格うらやましいなぁ」と思っていたのですが、色々勉強していくうちに「ポジティブと思われる人は物事の捉え方を変えている」ということに気づいたのです。
すぐにクヨクヨしてしまう自分としては、ポジティブな人のように何でも前向きに捉えるということはなかなかできないのですが、何かあっても「大難は小難」と少し考えるだけで、気持ちが楽になったり、以前よりクヨクヨする機会は減っているように感じます。
まとめ
いかがだったでしょうか?「すぐにクヨクヨする人が知っておくべき3つのこと」について整理しますと、
- クヨクヨするというのは「出来事や事実そのものではなく、その人の捉え方」
- 出来事や事実は変えられないが「捉え方」は変えられる
- 嫌なことがあっても「大難は小難」と考える
ということでした。
コロナ禍で気持ちが滅入ることも多いですが、「大難は小難」と捉えて、前向きに日々を過ごしたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
不透明な時代の仕事における3つの不安とその解消法
こんにちは。現代は不透明な時代と言われています。皆さんは「VUCA」という言葉をご存知でしょうか?
経済やビジネスもそうですし、昨今の自然災害、更にはウィルスの猛威。挙げればきりがないのですが、まさに予測困難な状況です。
そのような中、職場での「不安」というものも増していると思います。
今回は特に職場で仕事で抱える「不安」とその「解消法」についてお伝え致します。
目次
1.「自分の居場所」に関する不安
新しい職場、新しい仕事についたとき、非常に不安を覚えると思います。以前のブログでその不安を払拭する方法を書きましたが、この不安というものが「自分の居場所」がないことに関する不安に近いと思います。
入社時、転職時には、会社の中に当然「自分の居場所」はないわけで、そこへの不安というものは誰もが理解できると思います。
一方、何年も同じ職場にいるのに、同じような不安を感じることはないでしょうか?
- 自分はいままでこの職場で役に立っているのだろうか?
- 自分は これからもこの職場で必要とされるのだろうか?
- 自分はそもそも今この職場にいてもよいのだろうか?
このような不安を感じる方は、もしかしたら、先が見えない状況の中「自分の居場所」がないように感じているのかもしれません。
そうであれば、解消法は「新しい職場に入った時にやるべきこと」に近いと思います。
「自分の居場所に関する不安」の解消法
まずは「自分の強みを理解して、自己効力感を高める」ことです。
私のブログでは何度もお話していますが、これは本当に重要です。
自己効力感=自分はできるという気持ち、つまり「自信」を持つことができれば、不安というものは解消できます。
そのためには「自分の強み」を理解して、その領域で小さくてもいいから何か達成感を得ることです。
そして「不安な気持ちを書き出し、その上で周りの人と話す」ことです。
自分の気持ちを吐露するには、紙にどんどん不安を書きだすことが効果的です。これにより、その状況を客観視することができ、心を落ち着かせることができます。
その上で周りの人にその不安を話してみます。必ず同じように不安に思っている人、受け止めてくれる人がいるはずです。共感を得られる仲間を持つことで「ここにいてよいのだ」という気持ちになれると思います。
2.「成長できるのか」という不安
私の若い頃は「定年まで勤めてどこまで出世するか」ということしか考えていなかったように思います。そのため「成長」ということをあまり意識していませんでした。
しかし、昨今の新卒採用の現場であったり、若年層への研修の場面では必ずといっていいほど「成長」という言葉を耳にします。
まさに不透明な時代の中、「会社の中で偉くなることよりも、自分自身を高める」必要性を感じているからだと思います。
しかし、それがうまくいっているときはよいのですが、一度停滞するような状態になったり、自分の思い描いている方向とは違う方に進んでいると感じた時に、「不安」として現れるのです。
「成長できるのかという不安」の解消法
私はこうした不安を口にする部下には「Will・Can・Must」の話をよくしました。
「Will・Can・Must」の詳細については、ググればいっぱいでてきますので、ここでは割愛させていただきますが、要は「Will=何がやりたいのか」「Can=何ができるのか」「Must=期待にどう答えるか」を見える化するということです。
そもそも何を持って「成長」というのか自体が結構あいまいだと思います。そのあいまいさも不安に拍車をかけています。
なので、そんなときには「Will・Can・Must」の3つの輪を大きくすることが「成長」だという話をします。
つまり、「やりたいこと」「できること」「期待されること」をそれぞれ大きくしていけば、重なる部分も大きくなり、それがやりがいであったり、天職と呼べるようなものに出会えることにつながり、結果、「成長」を実感できるようになるということです。
どれか一つが停滞しているとしたら、残りの2つを大きくする機会だと思えばよいのです。また、ある輪が離れていったとしたら、その輪を大きくしたら、残りの2つと重なる部分がでてくるはずです。
「成長」に関する不安に対しては、この「Will・Can・Must」を意識し、定期的に振り返ることで実質的にも精神的にも払拭できるのではないかと考えています。
3.「将来への漠然とした」不安
この不安が一番厄介ですね。ただ、誰しもが一度は考えると思います。もしかしたら先が見えない状況で常にこのことが頭をよぎっている人もいるかもしれません。
タイトルに「仕事における」としましたが、この不安は仕事だけではなく、人生そのものへの不安と言い換えられるかもしれません。
ですので、これからの人生どう生きていくのか、ということを真正面から向き合い、考えていく必要があるのです。
「将来への漠然とした不安」の解消法
解消法に関しては、ずばり「キャリアデザイン」ということになると思います。
以前のブログでキャリアデザインについてのお話はさせていただきましたが、要は、
「これまでのキャリア(人生すべて)を振り返り、その上でキャリアビジョン(将来像)を設定し、現状とのギャップからキャリアプラン(目標と計画)を考え、キャリアデザイン(主体的に設計)していく」
ということです。
特に不安を強く覚えるときには、一人で進めるのは難しいかもしれません。
会社の中にキャリアセンターであったり、人事の相談窓口があれば、そちらで相談するのもよいですし、プロのキャリアコンサルタントに依頼するということでも良いかと思います。
いずれにしても、こちらも「誰かに話をする」ということが非常に重要になってきます。不安な気持ちは決して恥ずかしいことではないので、いつでも相談できる選択肢があるということだけは心にとめておきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?「不透明な時代の仕事における3つの不安とその解消法」について整理しますと、
- 「自分の居場所」に関する不安:強みを理解して自己効力感を高める
- 「成長できるのか」という不安:Will・Can・Mustの3つの輪を大きくする
- 「将来への漠然とした」不安:キャリアデザインをする
ということでした。
世界全体で明確な方向性や指針が見えにくくなる中、誰しも抱える不安だと思います。決して自分だけではないということ、共感できる人がいるということを忘れてはならないと思います。
今回のお話が皆さんの不安解消の一助になりましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
仕事で「自分の意見を聞いてもらえない」人ほど、実は「大軍師」だった!
こんにちは。皆さんは仕事の中で、自分の意見を聞いてもらえる方ですか?
もしくは「〇〇さんの意見はよく通るけど、△△さんの意見はいつも聞いてもらえないよねー」とかないでしょうか?
こういう時って、「プレゼン能力の差だよね」とか「頭のデキが違うなぁ」とかそういうことを思いがちですが、意外とそうではないこともあるのです。
実は「自分の意見を聞いてもらえない人」ほど優れた意見、戦略を持っている場合があります。
今回もストレングスコーチングの理論と私の経験をもとに、このあたりのお話をさせていただこうと思います。
目次
なぜ「意見を聞いてもらえない」のか?
自分の意見を周りに聞いてもらえない人の中には「自分にしか見えないルートが見えている」人がいるのです。どういうことか?
例えば、社内で戦略を練るとき。現状分析、課題抽出、解決策提示のような流れで順を追って考えたりすると思いますが、稀にその道筋を深く検討しなくても、見えてしまう人がいるのです。
私はこういう能力を持っていないので、言葉で説明するのが難しいのですが、実際にそういう人たちに話を聞くと、共通して「他の人はなんでわからないのだろう?」と言います。
ここが結構重要で「自分に見えているのだから、他の人にも見えているはず」と思い込み、「みんなわかっていることだから、わざわざ説明する必要ないよね」と考えて、「自分の意見に対して説明不足」となり、結果、周りから「思いつきで言うな!」と評価されてしまうのです。
そして、そう評価された意見が結果として正しかったということも間々あるそうです。
「自分にしか見えないルートが見える」才能
実はこの「自分にしか見えないルートが見える」ことこそ「才能」なのです。
別に霊感や超能力の話ではなく、小さい頃からの行動の積み重ねによって、「才能」が開花していると言えるかもしれません。
たとえば、こうした能力を持っている人の行動特性として、
- 目的に向かうための選択肢を設定できる
- 創造的で、想像力があり、粘り強い
- 優柔不断
- いつも違ったやり方で試したいと思っている
- 既存のプロセスやアイデアをすぐに否定する
というものがあります。「選択肢」というのがキーワードですが、小さい頃から常にそうしたものを意識しているうちに、「選択肢」が見えているのだと思います。
人よりもたくさん「選択肢」が見え過ぎちゃうので、返って優柔不断になることもあるのですが、いずれにしても、そうしたルートが見えるということのようです。
自分の意見を聞いてもらうためにすべきこと
では、こうした人が自分の意見を聞いてもらうためにはどうしたらよいでしょうか?
もうお分かりかもしれませんが、「自分にしか見えない」ということを理解し、「自分が思うよりも丁寧に自分の意見を説明する」ということになります。
また答えを急ぐ特徴もあるので、「ゆっくりと過ごす時間、物事をじっくり考える時間をあえてつくる」ということも重要になってきます。
皆さんの中に「おまえはいつも思いつきで言うなー」と言われる方、もしくは周りにそう思えるような方がいらしたら、もしかしたら、今回お話した人かもしれません。
以前のブログでもお話しましたが、一見すると「弱点」や「欠点」に見えるようなことでも、実は「才能」であり、「長所」なのかもしれません。
あくまでも「自分らしさ」であれば、それを強化することで「強み」に変わっていくのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?なかなか理解しがたい話だったかもしれませんが、冒頭のイラストの諸葛孔明のような軍師といわれる人たちも、こういった才能を強化して強みに変えていった人たちかもしれません。
同じ人間ですから、大小はあれ、こうした才能を持ち合わせている人は多々いると思います。
それを一つの側面だけ見て「弱点を直せ!」、今回の場合でいえば「思い付きで言うな!」としてしまうと、折角の才能をつぶすことになってしまいます。
自分自身に対しても、他の人に対しても、マイナスの見方をするのではなく、常にプラスに捉えて見ることで、思いもよらない才能を発揮することになるかもしれません。
今回のお話が皆さんの一助になりましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
個人BCPを考えるための3つのポイント
こんにちは。皆さんはBCP(事業継続計画)という言葉をご存知でしょうか?
BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
要は「緊急事態でも会社が維持できるよう普段から計画立てておく」というものです。詳細については、中小企業庁に分かりやすい指針まで出ているので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
さて、本題の「個人BCP」についてですが、こちらは私の造語となります。会社が考えるBCPではなく、個人にとってのBCP、つまり、「緊急事態が自分に起きることを想定して、仕事や生活を維持するために普段から考えておくこと」ということです。
「自分に起きる緊急事態」とはなんでしょうか?
- 突然の天災により仕事に行けなくなる
- 突然の病気により仕事に行けなくなる
- 親の介護、家族の病気で仕事に行けなくなる
- 会社が突然なくなり仕事がなくなる
- 会社でトラブルに巻き込まれ急に辞めざるを得なくなる
などなど、考えれば意外とあるような気がします。
公的保険や民間保険で守られているものもあると思いますし、会社がフォローしてくれるものもあると思います。しかし、最後は「自分の身は自分で守る」しかありません。
私の経験から普段考えておいた方がよいと思われる3つをご紹介したいと思います。
もっとあるかもしれませんし、これら以外のものの方が重要という方もいるかもしれません。いずれにしても、皆さんにとって、こうしたことを考えるきっかけとなりましたら幸いです。
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まずは資金繰りを考える
やはり何といっても「お金」ですね。基本的な話ですが、「毎月何にどのくらい使っているか」「現在の預貯金がどのくらいあるのか」把握されていますでしょうか?
突然仕事がなくなり、収入が断たれたとき、普段意識していないような「カード払い」や「引き落とし」になっているものが重くのしかかったりもします。光熱費、通信費、住居費、また、たまにしか請求されないもの、何かの会員費、税金、保険など。
普段から把握して、当然不要なものは見直し、また何かあった時にはどこを落とすかを平時から考えておくことが必要です。
そして、最低限どのくらいの収入が必要かということも合わせて知っておくことが良いかと思います。
日本FP協会にツール一式がありますので、こういったものを使ってみてもいいですね。
退職・再就職のための準備
なんらかの理由で「仕事はできるけど、現在の会社に行けなくなった」とき、近くの会社だったり、時短ができる会社だったり、いずれにしても別の会社に行かざるを得ないという事態も考えられます。
そうなったときに重要なのは「いかに素早く再就職をするか」ということです。
もちろん会社都合であれば、失業保険が待期期間満了後(7日経過後)から支給されるので、ある程度時間をかけて仕事を探せますが、自己都合であれば、3か月近くの給付制限がありますし、そもそも失業保険がでない場合もあります(失業保険の給付要件を満たしていない場合)。
先に述べた自己の資金繰りとの兼ね合いになってきますが、資金がなくなる前に仕事を探さなくてはなりません。
そのときに重要になってくるのは「履歴書・職務経歴書」です。
再就職にあたって、いきなりこれを書くのは結構しんどかったりします。緊急事態で色々考えなければいけないときに、自分の過去を振り返って、まとめるというのは労力がいります。また、「面接のことまで考えて」となると、更にハードルが上がります。
ですので、予め書いて置き、「定期的に更新する」ことがよいと思います。
それから失業保険の話をしましたが、健康保険や公的年金など退職・再就職にあたってはいくつかの手続きが必要になります。
これらも何か起きた時に、その手順を調べるのは案外面倒なものです。また手続きそのものに時間がかかるものもありますので、平時のときに、どういう法律があり、プロセスはどういうものなのかということを理解しておくとよいでしょう。
独立を視野に入れた能力磨き
緊急事態の内容にもよりますが、最終手段は「会社に属さず自分で稼ぐ」ということも考えておく必要があるかもしれません。
将来「独立」することを目指している人であれば、それほど違和感がないと思いますが、「できる限り今の会社にいて、あわよくば定年まで勤めて退職金をがっぽりもらう」ということを想定している人にとって、この事態になったときのことを考えると、顔面蒼白ものだと思います。
独立といっても色々あると思いますが、サラリーマンが急になれるものではないです。そもそもどんな仕事をするのか?顧客はいるのか?どのように稼ぐのか?こういった基本的なことだけでも準備のための時間が必要であり、ましてや緊急事態が起きている最中に考えるのは至難の業です。
そのため、普段から「独立のための能力磨き」が必要かと思います。
自分の「強み」を活かして、どんな仕事ができるのか?顧客を得るためにはどのようなアプローチが必要なのか?そして、足りない部分については、どのようにして埋めていくべきか?ということを考え、日々少しずつでもよいので実行していく。この積み重ねが最後に自分を守ることになると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?「個人BCP」について少し整理しますと、
- まずは資金繰りを考える
- 退職・再就職のための準備
- 独立を視野に入れた能力磨き
となります。
報道でもよく言われていますが、昨今は本当に災害が多いですね。地震、豪雨、感染症、ここ10年だけ見ても我々の予想をはるかに超えるような事態が起きています。
それに伴って、仕事も働き方も大きく変わってきています。
私自身の経験からも結局最後は「自分の身は自分で守る」しかありません。
今回のお話が皆さんの一助になりましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。