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仕事での上司と部下の関係について考えてみる

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こんにちは。上司と部下の関係って考えたことがありますか?

昔は(20世紀までは)

  • 上司とは「年上で業界や社内のことに詳しくて偉い人」
  • 部下とは「年下で偉い上司の下で働く人」

というイメージだったような気がします。そして、上意下達で「やれ!」「はい!」というまぁ、軍隊みたいな感じだったと思います。

でも、最近はちょっと違いますよね?

特に上司。女性の上司、年下の上司、外国人の上司、20年ほど前にはほとんど見られなかったような上司像があります。また、業界や社内知識のない人がいきなり来て、上司というケースも増えたと思います。

そして、そういう上司のもとで上司と部下との関係も少し変わってきているのではないでしょうか。

今回は改めて「上司と部下の関係」とはどういうものなのか、どうあるべきかを考えてみたいと思います。

かなり偏ってますが、1つのアイデアということでご容赦いただければと思います。

 

目次

 

社会環境の変化が上司像を変えている

冒頭でお話したように、昔の上司は、業界・社内知識が豊富で、人脈もあり、ある種「あこがれの存在」でした。

そうなり得た一番の理由は「様々な情報を他の人よりたくさん持っていた」からです。

インターネットなどない時代、個人が持つ情報など限られたものでした。多くの人脈を持ち、長い期間同じところで働いて、「いかにたくさんの情報を持つか」ということが職業人としての「価値」を決めていたと言ってもいいと思います。

その究極が「社長」であり、「誰よりも多くの情報を得ていた人」が社長でした。

ですから、上司になるには、偉くなるには、「情報を集める」ことが求められ、更に、情報が少なく反論できない部下に「指示」するということが上司の役割でした。

今はどうでしょう?

個人が多くの情報を持つことができます。ググれば大抵の事は調べられますし、SNSを使って他業界、社外の人とも情報交換ができます。

つまり、「長いこと同じところで勤めて情報を集めていた人」の価値が低くなってしまったのです。

そうなると、当然、上司は昔のように圧倒的な情報量差をもとにした「指示」を部下に出すことができなくなり、部下もその「指示」を見透かせるようになってしまいました。

これが「多様な上司」が生まれた背景のひとつだと思います。

では、このような状況の中、上司と部下とのあるべき関係はどう考えればよいのでしょうか?

 

上司と部下とは「双務契約」であるべき

いきなり「双務契約」と言われても、、、というところがあると思いますので、まずは言葉の説明からですが、

「双務契約」とは、当事者の双方が相互に対価的な債務を負担する契約。売買・賃貸借・請負など。(大辞林 第三版)

となります。例えば、お店でアイスを買う時、

  • お店は、お金を払ってと言う権利+アイスを渡す義務
  • お客は、アイスを渡してという権利+お金を払う義務

があるということです。

これが上司と部下との関係にどう関係があるの?ということですが、

  • 上司は、部下に仕事を指示する権利+指示する仕事の説明をする義務
  • 部下は、指示された仕事の説明を受ける権利+指示された仕事をする義務

ではないかなと思っています。

つまり、上意下達の一方的な指示だけを行使する関係ではなく、お互いに「権利」と「義務」を有していて、それぞれがそれらを履行することが求められる関係ということです。

かつて上司は「俺の言う通りやっておけ」でよかったのですが、いまは「なぜそれをする必要があるのか、どうしてそれをあなたに指示するのか」きちんと説明する必要があります。そうでないと、そもそも部下から受け入れられません。

また部下もきちんとした指示の説明を受けた以上はその指示に従わなくてはなりません。従いたくなければ、その理由を説明しなければならないですし、上司の説明が足りないのであれば、権利を行使して、説明を求めるべきなのです。

こうしたある種「対等に近い関係」こそ、今後の上司と部下の間に必要なのではないかと思っています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?「上司と部下の関係」について整理しますと、

  • 昔は「情報差からくる上下関係によって、上司が部下に一方的に指示する」関係
  • 今は「お互いの権利と義務を理解し、それらを履行することが求められる」関係

ということでした。

しかし、時代が変わっても、人間同士ということは変わりませんので、お互いを思い合う気持ち、尊重する気持ちは双方とも持っていないといけないと思います。

そのことだけはどちらの立場であっても忘れずにいたいですね。

今回のお話が皆さんの仕事の一助になりましたら幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。