仕事で最も恐ろしいマインドコントロールから脱出する3つの方法
こんにちは。タイトルの「マインドコントロール」というのは、ちょっと大げさなようにも聞こえますが、今回のお話は仕事をしていく中で、いつか、どこかで、誰しもが遭遇し得るものだと思っています。
これにはまってしまうと、悪いスパイラルに突入し、最悪の場合、休職、散財、転職を繰り返すといった仕事どころではない、非常に苦しい状況に陥る可能性があります。
すでに今回の話に近い状況あるという方はもちろんのこと、まだ縁遠いという方も将来のもしものために参考にしていただけましたら幸いです。
目次
「無能」というマインドコントロール
マインドコントロールといっても色々ありますが、仕事の中で一番恐ろしいは「無能」ということを植え付けられることです。
すぐに思い当たることとしては、上司から「使えない」「バカ」「役立たず」「給料泥棒」などと直接的に言われることだと思いますが、これだけではありません。
例えば、
- 上司から重要な仕事を任されない
- 同僚や後輩から「助けてやっている」感を出される
- 昇進試験に何度も落ちる(昇進候補に上がらない)
など間接的に「お前は無能」と言われている「感じがする」ものもあります。
こうした直接的、間接的な「お前は無能」ということを繰り返し刷り込まれると、自分自身でも「自分は無能」と考えるようになり、あらぬ道に進んでしまいます。
「無能」という自己暗示が招く更なる悲劇
「自分は無能」ということを考え始めると、それを払拭しようとして、正常な判断ができないまま、普段ではやらない行動までしてしまうことがあります。
心と体のバランスを無視して仕事にのめり込む
学生時代、もしくは入社当初は優秀であった人が、何かのタイミングで新しい環境になり、そこで認められなくなったとき、なんとかそれを挽回しようと無茶をするケースがあります。
長時間労働もいとわず、なんとか周りに、そして自分自身からも「認められよう」と考えるあまり、更に自分を追い込み、最終的に心を病んでしまうという可能性があります。
あやしいセミナーや「夜の街」で承認を求める
仕事とは別に「自分を認めてくれる」場所を探し求めるということもあります。「特定の」自己啓発セミナーであったり、いわゆる「夜の街」などお金を支払うことで承認欲求を満たしてくれるところです。
想像できると思いますが、こういうところにはまるとお金に対する感覚までおかしくなり、最終的に多額の借金を抱えてしまうという可能性もあります。
希望とは異なる会社からの転職オファーにのる
「自分を認めてくれる」別の会社に移りたいと考えて、転職サイトに登録することもあります。これ自体はよいのですが、こういうときは得てして、選考がなかなか通らず、その中で希望とは全く異なる会社からのスカウトにすぐに飛びついてしまうということが問題になります。
転職できたのはよかったが、入社してみたら、全く想像と違った、よりブラックだった、やりたい仕事とはかけ離れ、モチベーションが上がらないといった事態となり、結果、また転職を考えるというループに入る可能性があります。
「無能」という暗示から脱出する3つの方法
こうした負のスパイラルから抜け出すには、そもそも「無能」というのは、
- 一部の人がそう言っているだけ
- 自分がそう捉えてしまっているだけ
という根本に立ち返るということが重要です。その上で、以下3つの行動が有効であると考えています。
1.自分の強みを再認識する
以前のブログでもお話しましたが、人には必ず「才能」があります。「無能」と言うことはあり得ません。
その才能を活かしきれているかどうかということで、目標達成や成果に違いがでているだけなのです。
ですから、結果が出ないということで非難される、もしくはそのような態度を取られるということならば、「その才能を活かしきれていない上司や組織」が悪いと考えて良いと思います。
ただ、自分にどういった「才能」があるのか、そこから得られた「強み」とはなんなのかということを上司や組織に示しておくということも必要です。
そのためには、まず自分自身が自分の「才能」や「強み」がなんなのかということを知っておかなくてはなりません。
もし、悩んだり、迷うことがあれば、その「才能」や「強み」に立ち返るのがよいかと思います。
2.自己効力感を維持する
自己効力感とは、「なんとなく、できそうな感じがする」という感覚のことで、要は「自分に自信がある」状態のことです。
自分に自信があれば、変な自己暗示にかかったり、誘惑にのってしまうこともないと思います。そのため、自己効力感を維持するということはとても重要です。
では、どうやって維持するか?
自己効力感を高めるには「小さくてもよいので成功体験を得る」ことが一番よいのですが、社内で「無能」とされている状態でなかなかそれを実現するのは難しいかもしれません。
そこで、例えばボランティアのような社会的活動に携わるということも1つの解かと思います。
最近では「プロボノ」という本業とは別に自身のスキルを活かして、社会的活動に従事することが注目されています。もともとは、社会的貢献はもちろんのこと、それを通じて、更なるスキルアップやキャリア開発につなげるというものですが、こうした活動を通じて「世の中に必要とされる人」になるということが、自己効力感に対しても非常にプラスに働くのではないかと感じています。
社会のためにも自分のためにもなるということを考えるだけでも前向きになりますね。
3.ぶれない目標を持つ
目標を持つということも非常に大事ですね。
先に転職のループの話をしましたが、目標がしっかりあれば、場当たり的な判断というものもないはずです。
また、目標といっても、半期や通期のものは、どうしても評価につながるものなので、打算的になりがちですが、将来の目標、キャリアをどう築いていくのかということについては、今の上司や置かれている状況を切り離して考えられますから、そうした未来にむけた「ぶれない目標」を持っておくことが重要です。
そして、その目標を設定するにあたっては、「自分の強み」であったり、「社会的活動を通じて得られた経験」も活かすのがよいかと思います。
社内でもんもんとしていた当初は想像もしなかったような目標を手に入れられるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?「仕事で最も恐ろしいマインドコントロールから脱出する3つの方法」を整理しますと、
「無能」というマインドコントロールから脱出する方法
- 自分の強みを再認識する
- 自己効力感を維持する
- ぶれない目標を持つ
ということでした。
重要な事なので繰り返しになりますが、世の中に「無能」な人などいません。
自身が誤った暗示にかからないよう、また他者に対しても、そのような暗示をかけないよう気を付けたいですね。
皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。