仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ
こんにちは。仕事での予期せぬ変化というとどんなことを想像しますか?
多分真っ先に思いつくのは、異動、出向、転籍といった人事異動ですよね。最近ではプロジェクト単位で仕事をされている方もいるでしょうから、慣れ親しんだプロジェクトから新たなプロジェクトに移るということも、これに入るかもしれません。
また、会社からの指示ではなく、パワハラ、セクハラ、残業過多などからやむを得ず、自ら退職をするということも予期せぬ変化に入るかと思います。
いずれにせよ、こうした「予期せぬ変化にどう備えるのか?」というのは職業人、特にサラリーマンにとっては重要なことだと思います。
そこで今回は「仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ」というテーマでお話させていただこうと思います。
目次
「計画された偶発性」理論について
アメリカのとある大学にクランボルツという青年がいました。
この人、若い頃からテニスに夢中でテニスばっかりやっていたので、大学後半の専攻分野が決められなかったんだそうです。
そこで、テニスのコーチに
- 自分、なんの専攻に進んだらいいと思いますか?
と聞いたところ、コーチは
- 俺は心理学専攻したけど、おまえもやったら?
と言われ、クランボルツ青年は、
- いいっすね、やってみるっす!
という感じで(現代風ですが)、心理学の道に進んだそうです。
この青年こそ、のちに「計画された偶発性」理論を発表する、心理学の世界的権威である「ジョン・D・クランボルツ」その人だったのです。
「計画された偶発性」理論とは、
個人のキャリアは、偶然に起こる予期せぬ出来事によって決定されている事実があり、その偶発的な出来事を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることができる
というものですが、クランボルツのこの大学での経験がそのまま理論になっている感じですね。偶然の出会い、出来事から世界的権威にまでなるという、まぁ、なかなか一般人にはここまではないと思いますが、言い得て妙の所もあると思います。
実際、自分のキャリアを振り返っても、偶然の出会いや出来事、変化が自身の成長につながっていたなと感じます。逆にどちらかというと意図して「こうやってやろう」と考えていたことはなかなか実現しなかったような気がします。
5つのスキルを発達させる
クランボルツは、様々な予期せぬ出来事や機会を想像し、活用できるためには、5つのスキルを発達させることが大切と言っています。
- 好奇心[Curiosity]
- 持続性[Persistence]
- 柔軟性[Flexibility]
- 楽観性[Optimism]
- 冒険心[Risk Taking]
つまり、
- なんにでも関心を持って新しい分野を学び(好奇心)、
- ちょっとくらいの挫折でへこたれず(持続性)、
- 頭柔らかく考えて(柔軟性)、
- どんなことでも前向きに(楽観性)
- そして、積極的に挑戦していこう(冒険心)
ということです。
偶然の出来事というのは、文字通り「偶然」であり、いつ訪れるかわかりません。ただその「偶然」を待っているだけでは、いざ「その時」が来ても、気づかなかったり、チャンスを逃してしまうかもしれません。
この5つを持っているということは「その時」が来た時にチャンスをつかむ可能性があるということなのです。
言われてみれば、どれもとても大事ですよね。
予期せぬ変化に備える3つのアプローチ
クランボルツの話と私の経験も踏まえ、予期せぬ変化に備える3つのアプローチは以下であると考えています。
- 5つのスキル(好奇心/持続性/柔軟性/楽観性/冒険心)を理解する
- 具体的に行動する
- 行動した結果を振り返る
変化というものは時として苦痛を伴うものですが、それが予期せぬものであれば、なおさらだと思います。それを前向きに捉える為にも、常日頃から5つのスキルを意識しておくことが重要ですね。
そして、この5つのスキルについては、クランボルツも言っていますが、具体的に行動に移すことが更に重要です。
新しい分野に積極的に挑戦してみる、失敗を恐れず行動してみる、そういった経験を通じて、5つのスキルが高まり、いざ予期せぬ変化が訪れても、新たなチャンスと捉えて対処できるようになるのです。
その上で、その結果を振り返り、自身の新たなキャリアとすることで、次の予期せぬ変化に備えることができるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?「仕事での予期せぬ変化に備える3つのアプローチ」についてもう一度整理しますと、
- 5つのスキル(好奇心/持続性/柔軟性/楽観性/冒険心)を理解する
- 具体的に行動する
- 行動した結果を振り返る
でした。
「変化」は「好機」と捉えられるようなマインドセットを常に持ち続けたいですね。
今回のお話が少しでもお役に立ちましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。