お仕事部ヘッドコーチ

お仕事にまつわる様々な悩みを解決するヒント!

新しい職場に入った時にやるべき3つのこと

f:id:oshigoto-bu:20200709103522p:plain

こんにちは。今回は「新しい職場に入った時にやるべき3つのこと」というテーマでお伝えしたいと思います。

時期的にどうかな?とも思ったのですが、新卒入社、転職以外にも新しい職場に就くということは、いつでも起こり得ますので、そんな時に少しでも今回の話がお役に立ちましたら幸いです。

 

目次

1.新しい職場は不安がいっぱい

新しい仕事、職場に入る時、最初にどんなことを考えますか?「やる気満々!超楽しみ!」と言う方もいらっしゃるとは思いますが、多くの方は「不安だなー」と思うのではないでしょうか?「具体的にどんな仕事をするんだろう?」「一緒に仕事する人たちはどんな人たちだろう?」そんなことを考えながら初日の朝出勤すると思います。

私も四半世紀近く働く中で、新卒入社から始まり、異動、転籍、転職と何度も仕事や職場が変わる経験をしましたが、何度やっても最初は不安になります。

不安の要素は大きく分けて2つで「新しい仕事」と「新しい人間関係」と言うことになると思います。

当たり前と言えば、当たり前ですし、「そんなのわかっているよ」という方も多いと思いますが、意外とこの不安を払拭するのに時間がかかったりします。

特に、新しい職場で以下のような状況に遭遇すると、それは顕著になります。

  • 挨拶だけで新しく入ってきた人にそもそも無関心
  • 引継ぎ資料など何もなく「とりあえず会議出て、自分で追いついて」と言われる
  • 「わからないことあったら何でも聞いて」と言われるけど、それ以上何もない

どうしてこういう職場に遭遇するのでしょうか?

それは「新しい人を求めている職場は忙しいから」です。よく考えたらこれも当然ですね。忙しくない職場はそもそも新しい人を募集しません。新しく人が欲しいというのは、欠員ということもありますが、多くの場合は「現有戦力では手が回らないので増員したい」というところです。

そうした忙しい職場は、

  • 各自自分のことで精一杯で他の人に構う時間も習慣もない(悪気はないが)
  • 既存業務、新しい業務入り乱れ、業務マニュアルを作る余裕がない
  • とりあえずいま人がほしいというだけで、先を見通した計画や戦略がない

ということが多いと思います。

そのため、新しく入った側からすると、このような職場では、仕事や人間関係がうまくいかず、不安が増し、悩んでしまうということになります。

ただ、これまた多くの場合、その悩みは「入った側の問題」と捉えられます。よく言われるのが「積極的なコミュニケーションが足りない」ということです。

確かに一理あるかもしれませんが、特に経験が少なかったり、若い人が年配ばかりの組織に入って、上記のような状況だったら、果たして「積極的なコミュニケーション」が取れるでしょうか?取ろうにもどうやって取ったらよいのか、糸口さえ見えない人もいるのではないかと思います。

本来は、人事や管理職チームが新しい人を受け入れる体制、マニュアルなどをつくっておくべきで、そうしたスキームがある会社ももちろんありますが、ないところの方がまだまだ多いのではないかと感じています。

では、不幸にも受け入れ体制ができていない職場に入った時、自分でできることはないか?「積極的なコミュニケーション」のきっかけをどうしたらよいか?ということについて、次にお話させていただこうと思います。

2.積極的なコミュニケーションのきっかけ

先にも言いましたが、本来は人事や管理職チームが考えるべき話ですが、それがないような状況であれば、自分でそれと同じ効果、つまり不安を払拭し、職場になじむ努力をしないといけません。

あくまで私の経験からですが、以下の3つに取り組むのがよいと思っています。

  1. 自分の強みを改めて理解して、すぐにここで成果が出そうなことを考える
  2. 上司と1か月・3か月・6か月後の目標を設定し、職場で共有する
  3. 組織図を入手して、関係がありそうな人から1on1を積極的にお願いする

1. については、以下ブログでもお話させていただきましたが、転職の方には特に重要です。面接でも「強み」を聞かれていると思います。採用する側はその「強み」を自社でも発揮してほしいと思って採用しているので、面接対策としてだけではなく、真に自分の「強み」を理解し、すぐに活かせる方法を考えるべきなんです。

oshigoto-bu.hatenablog.com

もう1つ、ここで重要なのは「すぐに」ということです。採用する側からすると、ある程度キャリアのある方が成果を出すのに2年も3年もかけられては困るということもありますし、入った側としても、なかなか成果がでないと焦るし、職場に居づらいという気持ちになってきます。ですので、小さい成功を積み重ねて、自己効力感を高めると同時に、周りの信頼も勝ちとるということが大事になってきます。

2.については、上記を踏まえた上で、期間を区切って、目標設定をし、その達成を職場で共有できるようにするということです。今自分は何を目標として、どんなことをしているのか、ということを上司や職場の人に見せることにより、自分を知ってもらうきっかけとなりえます。

目標達成できれば、周りから信頼を得られますし、できなくても「こういう目標を掲げてやっているが、うまくいかないところがあるので、どうしたらよいか相談させてくれないか」という話をすれば、周りの人も聞いてくれると思います。例えば、こういったものがなく、単に「どんなふうに仕事をしたらよいのかわからないので、相談させてほしい」と漠然と言われても、逆の立場で考えても、教えづらいですよね。

3.については、「積極的なコミュニケーション」そのものですね。とにかく仕事の関わりがありそうな人と1on1、つまり1対1で話をさせてもらうということです(正確には1on1も色々やり方があるのですが、それはまた別の機会にお話します)。忙しい職場で30分、1時間とってもらうのは難しいと思うので、「15分でよいので自己紹介させてください」というところから入るのがよいかと思います。

また、いきなり個人プレーでそういう設定が難しいということであれば、2.の目標設定のところで「1か月で関係者〇〇人(具体的名前も入れて)と1on1ミーティングを実施する」というものを入れておくんです。そして、それを上司に承認してもらえれば、1on1のお願いをする際に「上司と1か月以内に××さんと1on1するという目標を立てているのでご協力ください」と業務のひとつとして公然とミーティングの設定ができます。受ける側もそういわれたら、なかなか断りづらいので、話をしてくれる可能性が高いと思います。

3.まとめ

いかがだったでしょうか?新しい職場に入った時にやるべき3つのこと、改めて整理しますと、

  • 自分の強みを改めて理解して、すぐにここで成果が出そうなことを考える
  • 上司と1か月・3か月・6か月後の目標を設定し、職場で共有する
  • 組織図を入手して、関係がありそうな人から1on1を積極的にお願いする

でした。新しい環境というものは誰しも不安を持つものですし、順応するにはある程度時間がかかるものです。焦らず、計画を持って進めれば、結果として早くなじむことができます。参考にしていただけましたら幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。