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「自分の強みを活かす」って何だろう?

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こんにちは。今日は「自分の強みを活かす」ということについてお話ししたいと思います。以前のブログ「心が折れた時の対処法」で「強み」について少し触れましたが、今日はもう少し踏み込んだ形でお伝えできればと思っています。

内容としては、私が資格を持つ「Gallup社認定ストレングスコーチ」で学んだものからの抜粋となります。詳細については、追々またお話しさせていただきますので、導入編として、お聞きください。

自分の強みを理解できれば、仕事はもちろんのこと私生活にも多いに役立ちますので、参考にしていただけましたら幸いです。

 

 目次

1.なぜ「強み」が重要なのか?

そもそも、なぜ「強み」を理解することが重要なのでしょうか?以前のブログで「心が折れた時の対処法」として、「強み」を理解することが重要というお話しをしましたが、実は、それだけではないんです!

「強み」活用によって個人も組織も「自信・目標・希望を持って、効率的に行動でき、生産性も高められるので、結果、それが『課題解決・目標達成・成長』につながる」ということが様々な調査で明らかになり、色々なところに応用されているからなんです。

例えば、個人に対しては、

  1. レジリエンスの強化 (強みを理解し、自信を高めて、折れない心を持てる)
  2. 自律的キャリア形成(強みを活かした学び直しから百年人生を生き残る)

組織に対しては、

  1. 心理的安全性確保(強み・弱みオープン化と活用でチーム内の格差解消)
  2. 組織活性化の資源(強みを最大化するアプローチでチーム内を活性化)

といったところで「強みを活かして課題解決と目標達成につなげられる」としています。それぞれの話は、ひとつお話しするだけでもかなりの紙面を必要としますので、ここでは割愛しますが(今後機会があればお話ししたいと思います)、要はすでに多くの企業や組織において、「強み」活用の有効性を認識しており、人材開発や組織開発の場面で「強み」を活かしているということをご理解いただければと思います。

また、このことは世界最大級の調査・コンサルティング会社であるGallup社の調査でもデータとして明らかになっています。

  • 日常的に強みを重視しているチームは、生産性が12.5%高い
  • 強みを活用することを重視している人は、仕事へのエンゲージ度が6倍高い
  • 従業員エンゲージメント高いチームは欠勤率37%低く、顧客からの評価10%高い
  • 強みに基づく人材開発による成果
    • 7%~23% の従業員エンゲージメントの向上
    • 10%~19% の売上高の向上
    • 8%~18% のパフォーマンスの向上
    • 14%~29% の利益の向上

皆さんの周りではどうでしょうか?「強み」を意識していますか?それとも「弱み」の方に注視しがちですか?「何度同じこと言わせるんだ!」「なんでできないんだ!」「そういうところがダメなんだ!」なんてことを言ったり、言われたりしていませんか?はたまた自分自身そう思ってしまうことはないですか?

よく考えたら、そんな感情の中で物事うまくいくはずないですよね?おっかなびっくりやってたんじゃ、モチベーション低いし、パフォーマンスだって上がる訳ないですから。そして、そんな社員が集まったところで、よい業績が出せるはずもないですよね。

当たり前のことなんですが、なぜか、会社は、組織の業績や個人のパフォーマンスが上がらないと「弱み」や「弱点」を直そうとする。また、自分自身も「弱み」を克服しなくちゃとなる。

蛇足ですが、そういう人は子育てもそうだったりします。子供のできないところばかり目が行き、「〇〇しちゃだめでしょ」「どうしてちゃんとやらないの」「他の子はできるのに」なんてこと言っちゃうんです。自分が会社で言われている事、自分がいつも思っていることを子供に押し付けちゃう。子供の立場からしたらどうでしょう?

逆説的ではありますが、そういう意味からも「強み」を正しく理解することが、どれだけ重要かということは理解いただけるかと思います。

2.「強み」とは何だろう?

「強み」を理解すること、活用することが重要ということは理解いただけたと思いますが、では「強み」とはなんでしょうか?Gallup社では以下のように定義しています。

  • 強み=才能x投資

「強み」とは『特定の作業において、ポジティブな結果を一貫してほぼ完璧に生み出す能力』としています。

「才能」とは『生産的に適用できる思考、感情、行動の自然な繰り返しのパターンであり、「あなたらしさ」と言い換えられる』としています。

「投資」とは『才能に基づく訓練、才能への知識とスキルの付加であり、要は「練習・スキル開発」』としています。

つまり、「強み」とは「特定の作業において、常によいパフォーマンスが出せる能力であり、あなたが持っている「らしさ」を訓練によって強化したもの」ということになります。

なんとなくイメージできますか?すっごくざっくり言うと、自分らしくできることを反復していれば、それが強みになるということです。

「強み」はわかったけど、じゃ「才能」つまり「あなたらしさ」って何よ?ということになると思いますが、これもGallup社が長年の調査・研究から定義しています。

  • 才能は「生まれてから25歳くらいまでに確立」する。
  • 才能には「上位」と「下位」があり、脳の中で高速に動いている部分が上位才能であり、あまり動きがない部分が下位才能と言われる(脳科学的アプローチ)。
  • 才能を論理的・統計的にグループ化したものを「資質」といい、Gallup社にて、『34の資質』が定義されている。

つまり、「才能」とは、「生まれてからある年齢までに経験したことによって、身につけた能力であり、以下の34の資質から構成されるもの」と言えます。

www.gallup.com

3.まとめ

いかがだったでしょうか?今日はちょっと煩雑な内容になってしまいましたが、

  1. 仕事の上で(私生活でも)「強み」を理解する、活用することが大事
  2. そのためには、自分の「才能(資質)」を知る必要がある
  3. 自分の「才能(資質)」がわかれば、それを強化すべく訓練する
  4. そうすれば、それが更に自身の「強み」となる

ということをご理解いただけたましたら、うれしく思います。

「34の資質」は以前も紹介しましたが、以下の本から学ぶことができますし、Gallup社のHPから検索できるGallup認定ストレングスコーチにお問い合わせくださると、コーチングによって、更に深く、ご自身の才能について気づきを与えてくれます。

「強みを活かす」という話は、非常に有用ですので、今後も色々な角度からお伝えできればと思っています。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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