「争うのが嫌だな~」という人が仕事で活躍できるようになる方法
こんにちは。皆さんは、仕事ができる人、会社で活躍できる人ってどんなイメージを持っていますか?
「ロジカルに考え、自分の意見をどんどん言える人」「行動力があって、どんな人でも味方につけられる人」「強力なリーダーシップで人を引っ張る人」
そんなイメージだったりしませんか?
でも本当にそうでしょうか?よーく見渡してみると、そんな人ばかりではないことに気づくと思います。
実際、私は大手企業、中小企業、海外企業と沢山の会社で多くの社長や管理職といったリーダーを見てきましたが、いわゆる「強そう」な人ばかりではありませんでした。
唯一共通していることは、「自分の強みを理解して、それを活かしている人」です。
ここで「強み」というのは、以前のブログでもお伝えした「自分らしさを訓練によって強化したもの」です。
ですので、一見すると、「強み」に見えないようなことでも、実はそれが「らしさ」であり、それを理解して、強化していけば、自分にしかない「強み」になったりします。
Gallup社のストレングスコーチングを受けると、より深くそれを理解できるようになるのですが、本日はそのエッセンスの一部をお伝えしたいと思います。
目次
「自分が争うのも他人が争っているのを見るのも嫌」という人
こうゆう人を見かけたことがありますか?もしくはご自身がそうだったりしますか?
こういうことを言う方のコーチングをしたこともあるのですが、以下のような行動をとることが多いようです。
- 基本穏やかで落ち着いている
- 衝突を避けるアプローチをする
- 一致点を探すようにする
- 自分の意見や感情を明かさない
これだけ見ると「弱い」とか「リーダーになれないタイプ」と思われるかもしれませんし、自分がこの人の親だったり、上司だったりすると、「もっと自分を出せ」「ライバルをつくって切磋琢磨しろ」「そうしないと偉くなれないし、稼げないぞ」となってしまうのではないでしょうか?
しかし、もっと話を聞くと、
- 衝突している人同士にも共通するものがあると思っている。
- 共に協力する手助けをしたいと思っている。
- 全員が賛同できる事柄について話すのを好む。
という側面があったりもします。
ここが非常に大事なところなのですが、日本の「弱点克服型教育」に当てはめて、ある側面(その人の弱点と思われる言動)にだけ目を向け指導すると、その人が本来持っている「自分らしさ」を失わすことになるんです。
つまり、その人の「強み」となるべきものを奪うということです。
「人をまとめ調和のとれたチームをつくれる」という人
実は、こういう人は、様々な人の意見を聴くことができる(共通するものがないかを探すことができる)人であり、みんなの合意点をとることができる人でもあるんです。
そして、なによりそのためには労力を惜しまないという特徴も持っています。
例えば、業務効率化のために、新しいスキームをつくらないといけないとします。
担当者が何人かいて、みんなの意見がかみ合わないとき、それぞれの意見を聴かずに、強力なリーダーシップで「明日からこうするから言うこと聞け!」とやったらどうでしょう?
まぁ、お仕事だからやることはやるでしょうけど、不平不満でしこりが残りますよね。「〇〇さんは自分勝手だ」「現場を知らない人が現場の意見を聴かずに決めるな」とかそういう場面に遭遇したことがある人もいるのではないでしょうか?
そんなとき、今回のテーマのような人ならば、現場の意見をまとめ、合意点を取ることに労力を惜しまないので、みんなも協力的になり、結果、成果が出るということも考えられます。
ただし、このように「自分らしさ」を「強み」に昇華するまでには、身につけておかなければならないこと(身につけたほうがよいこと)もあります。
例えば、
- コミュニケーション力(合意点を求めていることを伝える力)
- 問題解決力(具体的に合意点を取るための手法)
- 自分と異なるタイプ(強力なリーダーシップ)の人を仲間につける
→協力することでお互いを補完できるようになる
といったことなどです。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の話を整理すると「争うのが嫌だな~」と言う人は、
- 「争うのが嫌い」というのは「弱点」ではない
- 「人をまとめ調和のとれたチームをつくる」可能性を持っている
- 「らしさ」を「強み」に変えるためには訓練が必要(例えば下記3つなど)
- コミュニケーション力
- 問題解決力
- 自分と異なるタイプの人を仲間につける
ということになります。
ストレングスコーチングでは、34の資質の組み合わせから、「その人らしさ」だったり「強み」ということを探っていきますので、今回のように一つの例から「こういう人」ということはしないのですが、一見すると「弱み」として捉えがちなことでも、実は「強み」になり得るということは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。