仕事の成果を正しく評価してもらうための3つの準備
こんにちは。皆さんは仕事の成果をどのように上司にお話していますか?「会社で決められた評価期間に慌てて成果を書いて、上司と面談して、評価が決まる」ということがあったりしないでしょうか?
私が経験した半分の会社はそんな感じでした。これで正しく評価されていると思いますか?また、管理職の立場の人は、それで評価できていると言えますか?
将来のキャリアを考える意味でも半期の評価はとても大事です。ずっと同じ会社にいつづけるということでも、将来的には転職するということでも、自分を知る良いチャンスだからです。
折角のチャンスですから、うまく活かしたいですよね。
今回は私の経験も踏まえ、「仕事の成果を正しく評価してもらうための3つの準備」について、お伝えしたいと思います。
目次
1.自分だけの月報を書く
そもそも自分の仕事の成果をパッと答えることができますか?
何年も評価担当者をしてきましたが、的確に話ができる人は一握りでした。日本人は特にアピールが下手といいますか、謙遜が尊い文化ということもあり、自分の成果を誇らしく話ができないということもあろうかと思います。
ただ一方で、「自分のやったことをよく覚えていない」、「面談のちょうどその時にできていることを成果と思っている」という人も結構いるのではないかと思います。
なぜこのような事が起きるのか?
それは普段から成果について考えていないからです。当たり前といえばそうなのですが、実は私もそういう経験がありました。
忙しい部署にいたとき、それを理由に、半期に1度、面談の直前に自分の成果について考えるという状態がありました。
そうなると、上記のように面談で自分の成果をきちんと話ができないんですよね。上司も忙しいから、いちいち一人一人の行動まで見てられないので、なんとなく目立っていた人、特に残業が多い人の評価が高いということがありました。
さすがによくないなと思っていたときに、入社1年目のことを思い出したのです。
入社1年目のときは、毎日「日報」を書いて、それを上司と交換日記のような感じで、毎日コメントをもらうということをしていたのです。そのときは1年目なので、大した成果はなかったのですが、自分も上司も半期に1度の面談のときには、何をやってきたのかよくわかっている状態でした。
そこから、さすがに1年目のときとは忙しさも違ったので、月報だけは書こうと決め、毎月、その月にやったことを棚卸することにしました。
このとき、大切にしたのは、ただやったことを書くのではなく、「どのような目標で」「どのような独自の工夫で」取り組み、「どのような結果」となったかを整理するようにしました。
こうすることで、うまくいったこと、うまくいかなかったことを明確にすることができ、その中で、自身の成果、さらには次の目標をまとめられるようになりました。
毎月の積み重ねですが、これがあると半期の成果はもちろんのこと、翌半期、翌期の目標設定も簡単になりますし、何より自信を持って、上司に自分の成果をアピールすることができます。
2.目標・成果は数字を意識する
営業のような成果が数字で表せるような職種であれば、若いうちから意識すると思いますが、そうでない職種の方は、成果をまとめるときに、もっと言えば目標もですが、数字がないことが間々あります。
「事務のルーチンワークだから数字なんかない」という方がいるかもしれませんが、例えば「〇〇という業務は月XX分かかるが、業務改善して、△△分に短縮できた」ということも立派な成果だと思います。
実際に部署としてそのような目標があり、その成果を求められているというところもあるかと思いますが、そういったものがそもそも設定されていないというところでは、どうしても、定性的な目標や成果ということになりがちです。
しかし、正しく評価してもらうこと、将来に向けた自身の成長ということを考えるならば、より客観的な事実、数字を用いて語るのがよいと思います。
また、この後の話にもつながりますが、成果は自分のことをよく知らない他社の人にも説明する機会が突然訪れることがあります。その際に、より自分を知ってもらうためにも、数字を用いるということは大事になってきますので、習慣化しておくのがよいかと思います。
3.職務経歴書を書くつもりでまとめる
皆さんは職務経歴書を書いたことがありますか?転職されている方、派遣業務をされている方であれば、もちろん馴染み深いと思いますが、そうでない方はどんなものかもよくわからないということがあるかもしれません。
私も転職を決断するまで見たことも書いたこともなく、まずどのように書いたら良いのか、サンプルを参考にしながら見よう見まねで書いた記憶があります。
職務経歴書の詳細については、機会があればまた別途お話したいと思いますが、概略としては、以下のようなものを書くのが一般的です。
- 職務概要
- 職務経歴(職務内容と実績)
- 活かせる知識と技術
- 資格と免許
- 経験とスキルの概要
- 自己PR
ここで、職務経歴に当たる部分がいわゆる「成果」の積み重ねとなりますが、それ以外の部分は、転職などがない限りふつう意識しないですよね?ただ、これらが「成果」から影響を受けているということはなんとなくイメージがつくと思います。
職務概要は「成果」の概要ですし、経験やスキルも「成果」から得られたものです。
知識や技術、資格、免許といったところは直接的には関係ないかもしれませんが、目標設定時に「これらを得る」と掲げ、結果どうだったかということが「成果」につながるかもしれません。
最後の自己PRはまさに自分の「成果」のアピールの場です。更にその成果を受け、今後何をしていきたいかということも必要となるので、将来のキャリアを考える上でも重要な部分です。
こう考えると、実は半期の成果をまとめる際に、これらも一緒に考えるということが、より自身のそれまでの成果を整理することにつながります。
実際、私は転職を考えていない時も、最低半年に1回は職務経歴書を更新しています。こうすることで、それまでの成果を整理できることはもちろんのこと、自分に足りないもの、将来の目標やキャリアと現在とのギャップも知ることができます。
また、現在の不確実な時代において、いつ会社や仕事がどうなるかわからないということを考えると、定期的に職務経歴書を更新しておくことは、何かあった時にすぐに仕事を変える準備ができているという安心感にもつながります。
特にまだ職務経歴書を見たこともないという方は是非どのようなものかを知るだけでも今後の参考になるかと思います。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?「仕事の成果を正しく評価してもらうための3つの準備」について改めて整理しますと、
- 自分だけの月報を書く
「どのような目標で」「どのような独自の工夫で」「どのような結果」を書く - 目標・成果は数字を意識する
正しい評価と自身の成長のため、より客観的な事実、数字を用いて語る - 職務経歴書を書くつもりでまとめる
職務経歴書の中身を意識することで、より成果を深く考えられる
ということでした。
少しでも皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。