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若手社員がデキる管理職をめざすために知っておくべきこと

 

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2020年度も3か月が経ち、新入社員の皆さんは社会人としての大変さ、初めて経験する仕事での挫折など、会社や仕事が辛くなっている人もいるのではないでしょうか。

かくゆう私も、忘れもしない1年目のGW前(1か月経ってない!)、仕事についていけない情けなさと、慣れない土地での一人暮らしに涙し、両親が心配して寮まで駆けつけたということがありました。今となっては良い?思い出です。

特に今年はコロナの影響もあり、上司や先輩とコミュニケーションがなかなか取れない中、例年よりもより大変なことと思います。

そのような中、今回は第1回目として、「若手社員(新入社員含め管理職前の若手社員)がデキる管理職をめざすために知っておくべきこと」をお伝えしたいと思います。

メーカ勤務時代、管理職候補の選定と教育をやっていたのですが、その際にいつも伝えていたことで、それを少々アレンジしたものとなります。少しでもお役に立てば幸いです。

 

目次

1.若いうちに身につけておくべき4つの能力

若いうちに身につけておくべき能力と聞いて、どんなことを想像しますか? 技術屋さんだったら、基礎的な技術とか、バックオフィスの方であれば、規則やルールを知り、その運用をマスターするとか、今まさにやっているよーという人もいると思います。

もちろんそれも大事ですが、5年、10年と仕事を経験し、リーダー、マネージャーなどの管理職になったとき、本当に必要となるのは「人間力」であり、以下4つの能力だと思っています。これは私の経験上のことですが、これらを持っている人は皆優秀な管理職であり、尊敬できる人物でした。

  1. Integrity(誠実・高潔)
  2. Fairness(公平性)
  3. Transparency(透明性)
  4. Accountability(説明責任)

なぜそうなのか? あとでお話ししますが、管理職の重要な役割は「人を動かす」ことだからです。

そもそも部下の立場からしても、人として嫌な上司の話なんて聞きたくないですよね?チームで作業するときだって、人の話を聴かない、責任転嫁ばかりする人がリーダーだったら、みんなでがんばろうなんて気持ちにはならないと思います。また、他部署や社外との交渉も管理職の重要な仕事ですが、人間力が低い人ではそれもままなりません。

でもこれって、部下のときは何となくわかっているけど、いざ自分が管理職になると忘れちゃうんです。なぜか?それは「部下のとき(若いうち)からそれを意識して行動していないから」です。改めて管理職になってそんなこと言われても、5年、10年やってきた習慣はなかなか変えれません。「嫌な上司だなー」と思っていたことと同じことを自分がやって、今度は自分が「嫌な上司だなー」と思われちゃうんです。だからこそ、若いうちから、4つのことを意識して行動し、身につけることが必要なんです。

蛇足になりますが、管理職を選ぶ人、育てようとしている人も、このことは理解しておくとよいかもしれません。「人間力」を置いておいて、目先の成果や技術的スキルだけで管理職を選んだ場合、その組織は必ず崩壊します。これも私の経験上の話となりますが、企業の規模や職種など関係なく、組織・チームが立ち行かなくなり、休職者や離職者も増えます。特に中小企業では人がいないということから安易に管理職に就けることがありますが、そのことで更に多くの人材を失うことになりかねません。

2.管理職後に必要な3つの能力

先ほどの4つの能力は管理職前に持っておくべき能力でした。では、管理職になった後、必要となるものは?主題から外れるので、簡単にお話ししますと、もちろん、先の「人間力」は継続して、必要となりますが、それに加えて、これも経験上ですが、以下3つの能力が必要だと思っています。

  1. PDCAサイクルマネジメント
  2. バランス感覚
  3. 人を動かす

細かい説明は長くなるので、割愛しますが、良い意味で「人に影響を与える人」こそ、優れた管理職といえると思います。

3.まとめ

いかがだったでしょうか?これまでの話をまとめると以下のような表になると思っています。

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また別の機会でもお伝えしたいと思いますが、社会人として、職業人として、何より重要なのは、「信頼」です。「信頼」は一朝一夕では得られず、逆に瞬時に失うものでもあります。若いうちからそれを理解し、「人間力」を高めることが、将来の自分を助けることになるということを覚えておくと良いかもしれません。